中国本科留学中の大学生のつぶやき

中国の大学に入り直した人の話。

〈Part1〉中国政府奨学金~ほぼ無償で中国に留学できる?!~(奨学金の内容)

 

大家好!

皆さんこんにちは!

 

私は明日から本科生として初めての授業が開始するので、少し緊張と期待とが入りまみれている状態です。と言っても1コマだけなんですけどね(笑)

 

ところで、日本の大学だと4月頃にサークルとか同好会とかの新入生歓迎会をやると思うのですが、中国では新学期が9月からなので、ちょうど今が新入生歓迎会の時期なのです。そんな私も北京にある大学の新歓に用事があって2つほど参加してきます。

 

それでは前置きが長くなりましたが、今回は中国政府奨学金について、あまり知らない方も多いと思いますので少しだけ書こうと思います。

 

奨学金って聞くと、あとでお金返さないといけないんじゃないの?などと思われる方もいらっしゃるとは思いますが、なんとこの奨学金、

 

全額返済不要です!

 

つまり、この奨学金を取ることが出来れば、※ほぼ無償中国に留学することが可能なんです。(※中国までの渡航費や外国人体格検査を受ける場合の費用は自己負担になります。)

 

では、具体的にその内容を紹介しますね。

 

(1) 学費免除

(2) 大学寮の寮費免除
原則として二人部屋。
大学側の事情により校外のアパートに入る場合は下記の基準で居住手当が支給される。
ただし、家族を同伴し、寮に居住することができない場合や本人の希望で校外のアパート等に入居する場合は居住手当が支給されない。

a.本科生:月額 700元
b.普通進修生:月額 700元
c.碩士研究生:月額 700元
d.博士研究生:月額 1,000元
e.高級進修生:月額 1,000元

(3) 総合医療保険料の免除
中国平安養老保険株式会社「来華人員総合医療保険」に無料で加入できる。

(4) 生活費
a.本科生:月額 2,500元
b.普通進修生:月額 3,000元
c.碩士研究生:月額 3,000元
d.博士研究生:月額 3,500元
e.高級進修生:月額 3,500元

 

http://ryugaku.jasso.go.jp/scholarship/scholarship_foreign/china/scholarship_cn/

 ↑(海外留学支援サイトのホームページを引用)

 

(1)学費免除

中国の大学はもともと日本の大学よりも学費は安く済みますが、それでも学費が無料というのはありがたい話ですよね。

(2)大学寮の寮費の免除

私は今回で二回目の留学になるのですが、一回目の留学の時は毎月寮費3300元(日本円にすると約5万円)を支払っていました。この寮費も免除になります。ただ原則二人部屋で、学校側の事情で校外に住む場合は手当てが一部支給されます。

(3)総合医療保険料の免除

この保険というのは、中国に留学に来た留学生全員が必ず入らなければならない保険です。確か費用は1年で800元だったと思います。その保険については詳しく載っているサイトがありましたのでそちらをご参考ください。

留学保险网

↑留学生保険800方案(方案二)に詳しい内容が載っています。

 

また、海外保険に関してですが、この保険のみだと中国で一般的な風邪を引いたりして病院に行っても保険が効かない場合が多いみたいです。知り合いの中国の看護師さんに聞いたのですが、使えないと言われました。ですので、心配な方は自分で日本の海外保険にも加入してもいいかもしれません。

(4)生活費

この生活費は毎月支給されます。私は本科なので毎月2500元の支給ですが、大学院生になると毎月3000元から3500元が支給されます。問題なのは、この生活費だけで暮らしていけるのか?ということだと思うのですが、贅沢な生活をそこまで求めていないのなら問題ないと思います。2500元で計算すると、1日約80元使うことが出来ます。大学の食堂でのご飯が一回約10元~15元くらい(安いところだと、10元未満なことも)なので、三食食べて、約30元~45元くらいです。それに飲み物だったり、必要なものを買ったりしても、何とかやっていける分はあると思います。

 

ここまでが奨学金の内容になります。では次に応募資格について見ていきましょう!

 

(1) 日本国籍を有する者
※日本と中国との二重国籍は不可。過去に中国籍を有していた者は、2015年1月以前に中国籍を放棄していることが必要である。
※現在、中国の高等学校等(大学予科を含む)で留学中の者で、中国の大学に学部生として入学を希望する者は、以下の条件を満たしている必要がある。
・2015年1月以前に中国籍を放棄し、日本国籍を有していること。
・2015年1月から2019年1月の間に、合計2年間以上、中国以外の国に居留していること(1年の内9か月以上滞在すれば1年間の滞在とみなされる。
2015年1月~2019年1月の間にパスポートに記載された中国の出入国の記録が根拠となるため、その記録を電子申請システムでアップロードする必要がある。)
(2) 心身ともに健康な者(書類選考合格者には、外国人体格検査表の提出義務がある)
(3) 年齢 (2019年4月末日現在)
a.本科生: 25歳以下
b.普通進修生: 45歳以下
c.碩士研究生: 35歳以下
d.博士研究生: 40歳以下
e.高級進修生: 50歳以下
(4) 学歴 (2019年9月1日現在) ※学歴・学位については、2019年9月までに卒業・取得予定者を含む。
a.本科生:高等学校卒業(または同等の学歴)以上の者
b.普通進修生:高等学校卒業(または同等の学歴)以上の者
c.碩士研究生:学士号以上の学位取得者
d.博士研究生:修士号以上の学位取得者
e.高級進修生:修士号以上の学位取得者または准教授以上の教職に就く者
(5) 語学能力
a. 本科生の場合:
授業は中国語で行われるため、1年間(最長2年間)の予科教育(中国語及び一般教養等)が課せられる。ただし、中国語による課程で中等教育を修了している者、または受入大学が要求する中国語能力をHSK証書(有効期限2年)で証明できる場合は、予科教育を免除される。
予科教育は約10校の大学で行われているが、大学の選択はできない。予科教育期間中も奨学金は支給される。
b.~e. 本科生以外の場合:
授業が中国語で行われる課程では、中国語能力をHSK証書(有効期限2年)等で証明する必要がある。受入大学が要求する中国語能力に満たない場合は、1~2年間の語学研修を課せられる。自然科学・工学・農学・西洋医学・経済学・経営学・法学・芸術分野専攻者は1年、文学・史学・哲学・中医学分野専攻者は2年以内。語学研修は受入大学で実施され、その期間中も奨学金は支給される。
授業が英語で行われる課程では、本人の英語能力が受入大学の要求を満たす場合は、すぐに専攻の学習を始めることができ、中国語の語学研修は行われない。
a.~e. 共通:
留学先校の各課程において求められる中国語のレベルに達し、試験に合格してから、専攻の学習を始めることができる。指定された試験に合格できない場合は、奨学金が打ち切られることがある。

 

中国政府奨学金 | 中国 | 外国政府等の奨学金 | 海外留学のための奨学金 | 海外留学支援サイト


↑(海外留学支援サイトのホームページを引用)

 

こちらが応募資格になります。見ていただけるとわかると思うのですが、応募資格にそこまで厳しい条件はありません。ただ、中国語の能力を証明するHSKの成績があると、予科教育や語学研修の期間を省くことが出来ます。ですので、もし中国語が出来なくても大丈夫です。(ただし、この奨学金の書類審査に通った後、面接審査があるのですが、そこで面接官に中国語での回答を求められる場合があります。)

 

私はこの奨学金を応募するまでは、このような奨学金に自分なんかが受かるわけがないと本気で思っていました。ですが、奇跡なのか運が良かったからなのか、奨学金を貰うことが出来ました。ですので、これから中国へ留学しようと考えている皆さん、ぜひこの奨学金に応募することを考えてみてください

 

最近知ったのですが、今年の中国政府奨学金の申請者が初めて200人を超えたとニュースになっていました。近年中国の急成長に伴って、日本から中国へ留学する人が増えてきているのだと思います。今自分が中国に留学できていることを当たり前のことのように思うのではなく、日々を大切にしながら留学生活を過ごしていきたいと思います。

 

また次回中国政府奨学金について書くときは、書類審査についてを記事にしようと思います!

 

それでは今日はこの辺で!

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!