中国本科留学中の大学生のつぶやき

中国の大学に入り直した人の話。

中国語力の変化〜留学前と留学後〜

中国語を今日本で勉強している皆さんの中にこれから中国に留学される方もいらっしゃると思います。

 

そんな皆さんにはおそらく、「留学したら本当に中国語喋れるようになるの?」

「中国に留学したらどれくらい中国語できるようになるの?」などと言った疑問を持っている方がいると思います。

実際に私も留学に行くまで非常にこのことが気がかりで仕方がありませんでした。笑

 

ですので今日はそんな疑問について私個人の経験から少し書きたいと思います。

 

自己紹介のところでも書いた通り、私は大学二年生の8月まで日本で中国語を勉強しており、中国語の基礎などを一通り勉強した後で留学に行きました。

 

だからと言って、中国語はほとんど話せませんでした。読み書きは少しできましたが、話す、聞く、に関しては本当に全然できませんでした。

 

留学に行くちょうど1ヶ月前にHSK5級を受験したのですが、

 

リスニング  38点

ライティング 60点

リーディング 66点   合計164点

 

と、このような悲惨な結果でした。

 

こうしてこのような中国語のレベルのまま中国北京へ留学へ行きました。

現地へ着いて最初の感想は、中国語の授業はまだ何とか着いていけるけど、現地の中国人の話す中国語が全くと言って聞き取れない。この時期が約1ヶ月〜2ヶ月ほど続いたと思います。

この時は出来るだけ日中交流会や中国人と交流する場に参加するなどして出来るだけ中国人の友達を作ろうと必死でした。

こんな中国語のレベルですが、1人親切な中国人の友達が私を旅行に連れて行ってくれて、めっちゃゆっくり話してくれたり、スマホの翻訳アプリを使ってくれたりして、なんとかコミュニケーションを取っていました。

留学3ヶ月目くらいになるとだんだん相手の言っていることがわかるようになって来ました。簡単な日常会話なら翻訳アプリやゆっくり話してもらわなくても会話できるくらいのレベルです。

私はちょうどこの時期に中国に残ることを決め、中国政府奨学金の申し込みに必死でした。笑

 

留学6ヶ月目の頃になると、以前とは違い中国人の友達から中国語すごく上手になったねと言われるほどになりました。

友達と電話で中国語を話していても大体聞き取れるようになりました。(聞き取りの場合、電話越しの中国語の方が対面での中国語より難しいです)

 

この頃ちょうどHSK5級の試験を受けました。その結果がこちらです。

 

リスニング 80点

ライティング78点

リーディング 84点    合計242点

 

と言う結果でした。

 

そしてそのまま残りの留学生活を終え、一旦7月に日本へ一時帰国しました。

帰国直前には日常生活で中国語を使って交流していてほとんど問題ないくらいになりました。

7月には留学生活の締めくくりとして自分の目標でもあったHSK6級の試験を受けました。

 

リスニング 76点

ライティング 62点

リーディング 75点          合計213点

 

こうして無事HSK6級を取得することができました。(180点以上が一応の合格基準)

次の目標は1年後までにHSK6級240点を取得することです!!

 

約10ヶ月間の留学生活を振り返って自分がやっていたことをまとめると

 

・中国人の友達とたくさん交流する

・授業にちゃんと出て、宿題、復習などをちゃんとする

・中国語の音楽を聞いたり、映画を見たりする

などです。

 

語学の勉強は個人差もあるので一概にどの方法が良いとは言えません。

ただ一つだけ言えるのは、真面目に勉強することが一番大切だと思います。

 

留学生活を送る上で注意しておきたい点は、あまり遊びすぎないことです。

もちろん留学は人によって捉え方がそれぞれです。留学中遊ぶことも正解だと思いますし、たくさん勉強するのも正解だと思います。ただ、遊びすぎるのは良くないということです。

留学中遊びすぎて全然授業に来なくなったりする人もやっぱりいるんですよね。そういう人はこんなこと言うのもあれですがやっぱりあんまり中国語が上達していなかったと思います。

 

上から物を言うようになってしまいましたが、留学に行ったからと言って必ずしも語学力が向上するとは限りません。何かしらの努力をした上で向上するものだと思います!

 

こんなことを言っている私ですが、最近日中ハーフの方や中国に長年住んでいる日本人の方たちと交流する中で彼らの話す中国語がとんでもなく上手なことに打ちひしがれそうになっています。笑

これはもう言っても仕方がないので、やっぱり自分が頑張るしかないですね。

 

非常に長い文章になりましたが、これから留学する皆さんの少しでも役に立てればいいなと思います。

読んでくださりありがとうございました!!f:id:qiezi:20191010012155j:image

国憲節に天津旅行へ行ってきました

中国はつい先日2019年10月1日に国憲節を迎えました。建国70周年ということもあり、北京市内では厳戒態勢が敷かれ一時は地下鉄や道路も運行を休止したり、封鎖されたりするほどでした。天安門広場では阅兵という閲兵式が行われ、たくさんの中国人の方がパレードを見に現場へ行ったりテレビ越しでその様子を鑑賞したりしていました。

国憲節当日ちょうど友人がいる大学へ遊びに行っていたのですがその様子がこちらです。

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中国人学生が食堂でパレードを見ている様子

すごい愛国心のようなものを感じました。

 

国憲節なので私の学校も7日間授業がありません。

せっかくなのでこの休みを利用して天津へ1泊2日の旅行へ行ってきました!

 

天津から北京はめっちゃ近い。新幹線に乗って30分ちょっとで着く。それに交通費も往復で1600円~1700円くらいで非常に安い。

 

天津へ着いてからはまずイタリア地区へ行きました。中国清の時代、天津は欧米列強に攻め込まれ租界となったので、欧米建築が数多く残っており、今となってはそれらが観光地化しています。道路の名前にもおそらく昔の戦争の名残からつけられたであろう名前が付けられていて興味深かったです。

 

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イタリア地区にあった道路標識

胜利路(勝利路)とか自由路とかはもうまるっきりそうですよね。

イタリア地区はもうなんというか、ほんと中国じゃないみたいで建物もすべてヨーロッパ風、レストランも中国料理の店は数少なくほとんどが西洋料理でした。皆さん中国にいながらヨーロッパの雰囲気を味わいたくなったらぜひ天津へ!

 

ヨーロッパの雰囲気を味わった後は古文化街に行きました。ここはさっきのイタリア地区とは違って完全に中国の文化そのものって感じのところです。建物や料理はもとより、中国の伝統文化を示す店がたくさんあります。

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古文化街の門

ここで天津の名物煎饼果子を買って食べましたが、これ結構なボリュームで食べ歩きをするはずがおなかが膨れてそれ以降ほとんど何も食べられなくなりました。(笑)

 

そのあとは滨江道商业街というところへ行きました。ここは天津の経済の中心地ということもあって数々のショッピングセンターに高層ビルとかなり発展していました。

 

そしてこの日ラストの世界で唯一とされるの橋の上の摩天轮(観覧車)を見に行きました。この観覧車に乗ってみたかったのっですが、夜になるともうすでにチケットは完売していて、前日の昼間に行って翌日のチケットを買っておかないと乗れないほど人気で、この観覧車に乗ることは叶いませんでした。でもほんとこの観覧車きれいなのでいつか乗ってみたいと思います。

 

2日目。この日は空気が昨日と変わって空気がかなり冷え込んでてもうTシャツ1枚では憂くて凍えるほどでした。

バスに1時間近く乗って天津博物館へ向かっていたのですが、途中で私と友人2人とも爆睡してしまい、目覚めた頃には天津博物館の最寄り駅をとうに過ぎており、結局今度は地下鉄と自転車に乗って博物館へ引き返すという事態に陥りました。

 

天津博物館はとても面白かったです。無料で開放されていましたし、高さは4階まであり、天津の歴史や数々の物品などが飾られており、時間の都合上2時間しかいませんでしたが、ちゃんと見れば4時間くらいかかりそうな勢いでした。

 

帰りにまたハプニングが。

タクシーに乗って新幹線の駅に向かっている途中、晩御飯の時にコーラを飲みすぎたせいか、友人が尿意を催したのです。とはいってももう新幹線の出発まで時間がほとんどない。それに国憲節だから道はかなり混んでる。しかし漏らしても困るので、友人が運転手にトイレに行きたいことを告げると、

運転手「我也去厕所(俺もトイレ行くわ)」

私たち2人は思った、あんたも行くんかい、と。

 

運転手さんが思ったよりすぐにトイレを見つけてくれた甲斐もあって、新幹線の出発に間に合い、無事今日北京へ帰ってくることが出来ました。

 

旅行は楽しかったです。これからは時間に余裕を持って行動しよう。

では皆さんお休みなさい。

 

 

中国の小型カラオケに初めて行ってきました!

皆さんこんばんは。

 

今日は授業が終わってから少し街までぶらぶらしに行ってきました。

ショッピングセンターに入ると、そこには小型のカラオケが!!

 

以前からこの小型カラオケ、見たことは何度もあったのですが何となく試してみる気になれませんでした。しかし、今回はいつのまにか足がもう動いていました(笑)

 

中国には日本と同じようにカラオケ店もあるにはあるのですが、数でみるとおそらく少なく、1人~2人用の小型カラオケボックスの方がたくさんあるようです。

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しょっぴんセンター内に置いてあった小型カラオケボックス

なんか公衆電話みたいですね。

 

入って、WeChatでバーコードをスキャンすると、時間を選ぶページに切り替わりました。

 

料金の方は、15分で30元(450円くらい)←初めてだったのでこれを選びました。

      30分で45元

あと1時間、1時間半とかのプランもありましたが、ちょっと値段の方を忘れてしまいました泣

 

質の方はどうかというと、思ったよりかなり良かったです。外に音漏れすることもほとんどなさそうでしたし、ヘッドホンもあってそれをつけるとより臨場感がありました。また自分の歌声が録音されているので後から自分の歌声を聞くことも出来ます。なんかいろいろ機能があってすごいなと普通に思いました。

皆さんも中国に来る機会がありましたら是非行ってみてください!

 

では今日はこの辺で、お休みなさい。

 

 

 

 

 

 

ちょっと面白いことがありました。<中国語>

皆さんこんばんは。

 

今日は学校であったちょっと面白いことを紹介したいと思います。

 

いつものように授業が終わった後自習をして、それから夕食を取った後の帰り道のことでした。

 

ちょうど帰り道にキャンパスで知り合いの方とばったり会っておしゃべりしているときのことでした。

 

突然、中国人のおじさんが何か話しかけてきました。

 

おじさん「sぃhびしいlばhlb。ぁhb。;じ」←脳内でのイメージ

私「什么意思?再说一遍。(どういう意味ですか?もう一度言ってください)」

おじさん「kgj美宇glx。kh。zsfkgh。bsgn」

私「ナニコレマジで何言ってるかわからんどうしよ、誰か助けて」

知り合いの方「你为什么要找?(どうして探さないといけないの?)」確かこんなこと話してた気がする

おじさん「dzvjkfん。あdbn司机kjfnboafb」

私「(司机?あ、この人タクシー探してるんだ!じゃあ門に行きたいのかな?)你要去哪个门?(どの門に行きたいの?)

おじさん「skgjslぎbん。kg(あ、こいつらに聞いても無駄だわ。多分こんなこと言ってるんだと思う)」

 

そしておじさんは私たちのもとを離れ、ケータイショップに入っていきました。

私たち2人は大笑いしながら、

知り合いの方「なんかスーフェイって言ってなかった?」

私「スーフェイ?何だろうスーフェイって...あっ!!续费(ケータイの継続費用のこと)のことか!!」

 

何が言いたいのかというと、续费の発音はカタカナにするとシューフェイなのですが、おじさんはずっとスーフェイと発音していたということでした。

 

まあ私はそのスーフェイさえ聞き取れなかったのですが、、、

 

中国に留学していてたまに思うのですが、聞き取れないときは本当に聞き取れません。もう何言ってるか全然わからないって感じです。あのおじさんは訛りが強いのと早口なのが相まってもう全く歯が立ちませんでした。

 

あの中国語をいつか聞き取れる日が来るんだろうか、、、

 

何が言いたかったのかはわかったのですっきりしました。(笑)

 

では皆さん。おやすみなさい

 

中国人本科生の授業を聴講してきました!

皆さんこんにちは。

 

以前にも書いたように、中国では9月が新歓の時期なので今の時期いろいろな中国の大学で新入生歓迎会をやっています。そんな私も今週末北京にある2校の大学の新歓に参加してきました!

大学の新歓ではたくさんの日本人の友達を作ることが出来ます。ほとんどはその学校の学生のみだけではなく、北京にある学校の学生でしたら学年も関係なく参加することが出来ます。学生だけではなく、中国語を勉強しに来ている社会人の方も参加しており、さらに日本語を勉強している中国人学生の方もいるので、この新歓を通して一気にいろんな方と知り合うことが出来ます。

またこの新歓の場でいろんな学生団体やサークルも参加しています。私は今ある日中交流会に所属していて、私も新歓でそのことを紹介してきました!(あまり効果はありませんでしたが…(笑))

新歓に参加するといろんな情報を知ることが出来ますので、これから中国に留学する皆さんぜひ参加してみたください。

 

さて、私は今週の金曜日に初めて中国人本科生の授業を聴講してきました。

《日本政治与经济》という授業で主に日本の政治や経済についてをこの講義で学び、歴史や文化についても節々で学ぶという講義です。

まず、私が一番不安にしていたことは先生の中国語が聞き取れないのではないか、ということでした。結果から言いますと、6割程度しか聞き取れませんでした(泣)

普段私は必修授業で留学生と一緒に授業を受けていて、その授業ももちろん全て中国語で行われるのですが、これに関しては今ほとんど問題なく聞き取れています。おそらくですが、留学生が相手なので、先生ができるだけわかりやすいように中国語を話しているからだと思います。

ですが、今回私が聴講した授業は中国人学生が相手なので、中国語を話すスピードがいつも受けている授業よりもかなり早く感じました。またおそらく先生の口癖といいますか、かなり聞き取りにくい感じがしました。(録音を取っていたので、中国人の友達に聞いてもらったのですが、中国北方の特有の訛りがあるそうです)

授業内容についてですが、始めに先生が学生たちに日本と聞くとまず何を思い浮かべるのか?と学生たちに質問し、それに学生たちが、桜、富士山、アニメなどいろいろと答えるところから入りました。

そして、2010年と2012年に中国で起こった反日運動について軽く触れてから、日本の古代の歴史から説明に入り、少し説明したところで授業が終わりました。

反日運動についての3分ほどの動画を授業内で学生達に見せていたのですが、先生がどういった意味でこの動画を見せていたのか、その意図まではわかりませんでした。

また先生はこの授業を通して、「日本は中国の隣国であり、中国にとって重要な国の一つである。」「私たちは日本について熟知しているようで実はほとんど見ず知らずの国家である。」と話していました。

確かに私たち日本人からしても、中国は歴史的に見ても非常に密接な国で、距離も近く同じアジア人ですが、中国のことがよくわからないとい方は私も含めてたくさんいらっしゃると思います。

私が思ったことですが、日本には少なからず中国に対して良いイメージを抱いていない方が少なからずおられると思います。しかしそれはおそらく中国人も同じことを思っているんだろうな、と思いました。ですが最近日本へ来る中国人観光客の方が大勢いて、だんだん中国人の日本に対するイメージも変わってきているのではないかとも感じます。

こういった話は少し難しいですが、私が今中国に留学し、中国で学んでいることが今後の人生において役に立つと信じて勉強していこうと思います。

では今日はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

学校が始まってから4日が経ちました!

みなさん、こんにちは!

 

今回は少し愚痴?のようなことを始めに書きます、もし不愉快になられる方いらっしゃったら、すみません。。

 

実は今学校の事情で学校から徒歩3分ほどのホテルに住んでいます。このホテル、普通にきれいなのは良いのですが、とにかく狭い!!!

 

机や冷蔵庫もなくて、荷物を置く場所や、服を干す場所などもありません。ホテルの受付の方に、洗濯機はないかと聞きましたが、このホテルはもともと長期滞在する人用になっていため洗濯機も置いていないんだとか。

 

私、このホテルに12月まで住まなければならないのですが?(笑)

 

そういうわけで今は洗濯をするたびに学校まで行っています。

 

洗濯物を干す場所も無理やり突っ張り棒を買って、壁の端っこに取り付けてやりました。(笑)

 

愚痴はこのへんで置いておいて、、そうです、学校が始まってから4日が経ちました。

授業はおもに今留学生と一緒に授業を受けています。

今学期は必修科目のみを受講していて、選択科目は受講していません。

なんでも、1年生の1学期は授業に慣れさせるために選択授業は取れないんだとか。

そんなわけで、今かなり授業が少なくて、暇に感じることが多々あります。

あまりにも暇なので、中国人学生の授業を聴講しに行こうと考えています。私はまだ中国人学生の中に混ざって中国人の先生による専門的な授業は受けたことがないので少し緊張しますが、行ってこようと思います。

またそのことについてもブログに書きますね!

 

あと对外经济贸易大学の本科についてもおそらく情報が少ないと思いますので、今後書いていこうと思います!

 

最後になりますが、昨日、嬉しかったことが2つありました。

1つ目は前回留学時のイギリス人クラスメートが用事があってたまたま北京に戻ってきていて、ちょうど私に連絡をくれたので、一緒にカフェへ行ってきました。ちなみに彼は英語はもちろん中国語とフランス語がペラペラです。いったいどうやったらそうなれるのか。。

 

2つ目は新潟大学へ留学に行っていた中国人の友達が留学から帰ってきていて、一緒に晩御飯を食べに行ってきました。日本食を食べましたが、おいしいけどやっぱちょっと高い。またさらに新潟のお土産と手紙までくれました。中国の男の子ですが、日本語で簡単に手紙を書いてくれました。なかなかこういうことって今の時代できることじゃないですよね。ラインやメールをすれば簡単に済むことをわざわざ手紙を書く。何なんですかね、手紙には気持ちがこもっている感じがするから嬉しいんですよね。自分は最近手紙なんてほとんど書くことがなくなりましたが、やっぱり大事な人には書きたいなと思いました。

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中国人の友達がくれたお土産と手紙

長くなりましたが、今日はこの辺で!最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

〈Part1〉中国政府奨学金~ほぼ無償で中国に留学できる?!~(奨学金の内容)

 

大家好!

皆さんこんにちは!

 

私は明日から本科生として初めての授業が開始するので、少し緊張と期待とが入りまみれている状態です。と言っても1コマだけなんですけどね(笑)

 

ところで、日本の大学だと4月頃にサークルとか同好会とかの新入生歓迎会をやると思うのですが、中国では新学期が9月からなので、ちょうど今が新入生歓迎会の時期なのです。そんな私も北京にある大学の新歓に用事があって2つほど参加してきます。

 

それでは前置きが長くなりましたが、今回は中国政府奨学金について、あまり知らない方も多いと思いますので少しだけ書こうと思います。

 

奨学金って聞くと、あとでお金返さないといけないんじゃないの?などと思われる方もいらっしゃるとは思いますが、なんとこの奨学金、

 

全額返済不要です!

 

つまり、この奨学金を取ることが出来れば、※ほぼ無償中国に留学することが可能なんです。(※中国までの渡航費や外国人体格検査を受ける場合の費用は自己負担になります。)

 

では、具体的にその内容を紹介しますね。

 

(1) 学費免除

(2) 大学寮の寮費免除
原則として二人部屋。
大学側の事情により校外のアパートに入る場合は下記の基準で居住手当が支給される。
ただし、家族を同伴し、寮に居住することができない場合や本人の希望で校外のアパート等に入居する場合は居住手当が支給されない。

a.本科生:月額 700元
b.普通進修生:月額 700元
c.碩士研究生:月額 700元
d.博士研究生:月額 1,000元
e.高級進修生:月額 1,000元

(3) 総合医療保険料の免除
中国平安養老保険株式会社「来華人員総合医療保険」に無料で加入できる。

(4) 生活費
a.本科生:月額 2,500元
b.普通進修生:月額 3,000元
c.碩士研究生:月額 3,000元
d.博士研究生:月額 3,500元
e.高級進修生:月額 3,500元

 

http://ryugaku.jasso.go.jp/scholarship/scholarship_foreign/china/scholarship_cn/

 ↑(海外留学支援サイトのホームページを引用)

 

(1)学費免除

中国の大学はもともと日本の大学よりも学費は安く済みますが、それでも学費が無料というのはありがたい話ですよね。

(2)大学寮の寮費の免除

私は今回で二回目の留学になるのですが、一回目の留学の時は毎月寮費3300元(日本円にすると約5万円)を支払っていました。この寮費も免除になります。ただ原則二人部屋で、学校側の事情で校外に住む場合は手当てが一部支給されます。

(3)総合医療保険料の免除

この保険というのは、中国に留学に来た留学生全員が必ず入らなければならない保険です。確か費用は1年で800元だったと思います。その保険については詳しく載っているサイトがありましたのでそちらをご参考ください。

留学保险网

↑留学生保険800方案(方案二)に詳しい内容が載っています。

 

また、海外保険に関してですが、この保険のみだと中国で一般的な風邪を引いたりして病院に行っても保険が効かない場合が多いみたいです。知り合いの中国の看護師さんに聞いたのですが、使えないと言われました。ですので、心配な方は自分で日本の海外保険にも加入してもいいかもしれません。

(4)生活費

この生活費は毎月支給されます。私は本科なので毎月2500元の支給ですが、大学院生になると毎月3000元から3500元が支給されます。問題なのは、この生活費だけで暮らしていけるのか?ということだと思うのですが、贅沢な生活をそこまで求めていないのなら問題ないと思います。2500元で計算すると、1日約80元使うことが出来ます。大学の食堂でのご飯が一回約10元~15元くらい(安いところだと、10元未満なことも)なので、三食食べて、約30元~45元くらいです。それに飲み物だったり、必要なものを買ったりしても、何とかやっていける分はあると思います。

 

ここまでが奨学金の内容になります。では次に応募資格について見ていきましょう!

 

(1) 日本国籍を有する者
※日本と中国との二重国籍は不可。過去に中国籍を有していた者は、2015年1月以前に中国籍を放棄していることが必要である。
※現在、中国の高等学校等(大学予科を含む)で留学中の者で、中国の大学に学部生として入学を希望する者は、以下の条件を満たしている必要がある。
・2015年1月以前に中国籍を放棄し、日本国籍を有していること。
・2015年1月から2019年1月の間に、合計2年間以上、中国以外の国に居留していること(1年の内9か月以上滞在すれば1年間の滞在とみなされる。
2015年1月~2019年1月の間にパスポートに記載された中国の出入国の記録が根拠となるため、その記録を電子申請システムでアップロードする必要がある。)
(2) 心身ともに健康な者(書類選考合格者には、外国人体格検査表の提出義務がある)
(3) 年齢 (2019年4月末日現在)
a.本科生: 25歳以下
b.普通進修生: 45歳以下
c.碩士研究生: 35歳以下
d.博士研究生: 40歳以下
e.高級進修生: 50歳以下
(4) 学歴 (2019年9月1日現在) ※学歴・学位については、2019年9月までに卒業・取得予定者を含む。
a.本科生:高等学校卒業(または同等の学歴)以上の者
b.普通進修生:高等学校卒業(または同等の学歴)以上の者
c.碩士研究生:学士号以上の学位取得者
d.博士研究生:修士号以上の学位取得者
e.高級進修生:修士号以上の学位取得者または准教授以上の教職に就く者
(5) 語学能力
a. 本科生の場合:
授業は中国語で行われるため、1年間(最長2年間)の予科教育(中国語及び一般教養等)が課せられる。ただし、中国語による課程で中等教育を修了している者、または受入大学が要求する中国語能力をHSK証書(有効期限2年)で証明できる場合は、予科教育を免除される。
予科教育は約10校の大学で行われているが、大学の選択はできない。予科教育期間中も奨学金は支給される。
b.~e. 本科生以外の場合:
授業が中国語で行われる課程では、中国語能力をHSK証書(有効期限2年)等で証明する必要がある。受入大学が要求する中国語能力に満たない場合は、1~2年間の語学研修を課せられる。自然科学・工学・農学・西洋医学・経済学・経営学・法学・芸術分野専攻者は1年、文学・史学・哲学・中医学分野専攻者は2年以内。語学研修は受入大学で実施され、その期間中も奨学金は支給される。
授業が英語で行われる課程では、本人の英語能力が受入大学の要求を満たす場合は、すぐに専攻の学習を始めることができ、中国語の語学研修は行われない。
a.~e. 共通:
留学先校の各課程において求められる中国語のレベルに達し、試験に合格してから、専攻の学習を始めることができる。指定された試験に合格できない場合は、奨学金が打ち切られることがある。

 

中国政府奨学金 | 中国 | 外国政府等の奨学金 | 海外留学のための奨学金 | 海外留学支援サイト


↑(海外留学支援サイトのホームページを引用)

 

こちらが応募資格になります。見ていただけるとわかると思うのですが、応募資格にそこまで厳しい条件はありません。ただ、中国語の能力を証明するHSKの成績があると、予科教育や語学研修の期間を省くことが出来ます。ですので、もし中国語が出来なくても大丈夫です。(ただし、この奨学金の書類審査に通った後、面接審査があるのですが、そこで面接官に中国語での回答を求められる場合があります。)

 

私はこの奨学金を応募するまでは、このような奨学金に自分なんかが受かるわけがないと本気で思っていました。ですが、奇跡なのか運が良かったからなのか、奨学金を貰うことが出来ました。ですので、これから中国へ留学しようと考えている皆さん、ぜひこの奨学金に応募することを考えてみてください

 

最近知ったのですが、今年の中国政府奨学金の申請者が初めて200人を超えたとニュースになっていました。近年中国の急成長に伴って、日本から中国へ留学する人が増えてきているのだと思います。今自分が中国に留学できていることを当たり前のことのように思うのではなく、日々を大切にしながら留学生活を過ごしていきたいと思います。

 

また次回中国政府奨学金について書くときは、書類審査についてを記事にしようと思います!

 

それでは今日はこの辺で!

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!