中国本科留学中の大学生のつぶやき

中国の大学に入り直した人の話。

〈part3〉中国政府奨学金~ほぼ無償で中国に留学できる⁉(面接審査について)

こんにちは、茄子です。

 

 最近、jasooの中国政府奨学金のホームページが更新されましたね。去年は書類提出の締め切りが確か2月24日だったと思うのですが、今回は中国の春節の影響か、約1か月近く早まって、2020年1月22日(水)となっていました。書類選考は和文提出とオンライン提出の二種類からなります。私は去年提出したのがギリギリでめちゃくちゃ焦ったので、私のような思いをしないためにもできるだけ早めに準備に取り掛かってくださいね。

 

 今回は去年のことを思い出しながら、どんな感じだったか書いてみようと思います。

 

 私は中国政府奨学金の試験を受けた当時、すでに北京に留学中でした。先ほども書いた通り、書類選考は2月24日で結果を受け取ったのが3月12日でした。そんなに日にちが開いているわけではないのですが、結果が気になって結果を受け取るまでずっと地に足が付かないといった感じだったのを覚えています。

 通知を受け取ってからは、喜んでいたのも束の間、面接が3月22日でもう面接の日まで迫っていましたので、すぐに面接対策に取り掛かりました。

 父親や信頼できる社会人の方に計画書を見てもらって面接で問われそうな内容を聞いたり、中国語での質問もあるといっていたので、中国人の友達や先生にも面接の練習に付き合ってもらったりしました。

 

 迎えた面接当日、スーツを着て会場まで向かいました。私、緊張するとトイレに行きたくなってしまう体質で、面接までの間何度もトイレに行きました。(笑)

 

 会場に着き、エレベーターで上がると、受付の女性から受験番号と名前を聞かれ、そしてその場で持ってきていた郵送用の封筒を渡しました。それから控室で少し待っているように言われました。控室には確か15人くらいいたと思います、中はすごく静かで張り詰めた空気が漂っていました。

 約15分くらいしてから私を含めた5人の名前が呼ばれ、面接部屋へ移動しました。番号順に座らされ、私は4番目でした。

 面接官は全部でたしか5人から6人くらいだったと思います。全員から質問されるのかなと思っていたのですが、主に質問をしていたのは一番左に座っていた面接官の方でした。主に受験者の方が質問されていた内容としては、どうしてこの大学に留学したいのか、どうしてその学部を志望するのか、どうしてそれを学びたいのか、などが主でした。また大学院留学を希望している方には相手方の教授とは連絡を取っているのかということが聞かれていました。

 順番に1つずつ質問に答えていく形でした。私が質問された内容は主に、どうしてその学部に行きたいのか、今の通っている大学はどうするのか、の2点でした。

 

 日本語の質問が終わってからは中国語での質問に変わりました。質問は「近年中国人の日本人に対する好感度は上がってきており、中国から日本への旅行者も増えている。しかし日本人の中国人に対する好感度はあまり上がっておらず、旅行者数もあまり増えていないが、ではあなたの中国に対する印象を教えてください、2分以内でできるだけ中国語で答えてください」といった内容でした。

 この内容を聞いたとき、私は終わったと思いました。私は以前調べた時、中国語での自己紹介を求められることが多いと書いていたので、前日までずっと自己紹介ばかりを練習していました。やばいどうしようと思いましたが、幸いにも私は4番目でしたので前の人が答えている間に必死になんて答えようか考えていました。

 たしか、中国と日本の文化の違いから誤解が生まれているので、まずはお互いに相互理解を深めるべき、といったことを答えた気がします、、、。

 大体面接時間は全体で15分から20分くらいでしょうか。終わった時は時間が非常に短かったように感じました。

 面接が終わってからもなぜか緊張が収まらず、応援に来ていた父と定食屋に入ったにもかかわらず、ずっと腹痛が止まらなかったのを覚えています。(笑)そんな私を見かねたのか、父はなぞに私をマッサージ屋さんに連れて行ってくれました。

 私にマッサージしてくれた女性の方が中国人の方だったのでその間ずっと中国語で会話していました。こんなんだったら先にマッサージ屋に来て中国語の練習しとけばよかったな、、、。

 マッサージが終わると緊張がほぐれたのか、いつの間にか腹痛はなくなっていました。マッサージ、緊張したときにお勧めです(笑)

 この面接は圧迫面接ということで有名ですが、確かに人によってはそう感じる方もいると思います。ですが、面接官は計画書を見ながら質問してきますので、やっぱり計画書をしっかり書いて面接であまり突っ込まれないようにする事が大事だと思います。

 

 長々と私の経験からいろいろ書きましたが、面接官が聞いてくる質問の数は大体3つから4つ程度です。緊張せずにしっかり答えることが出来ればまず落ちることはないと思います!(私はめちゃくちゃ緊張しましたが笑)

 

 これから中国政府奨学金を受けるみなさんの参考にでもなればなと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

本科留学生の授業について(1年生1学期)

こんにちは。

 

11月11日は学校の快递を取るところがえらいことになっていたので紹介しておきます(笑)

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双十一時の学校の快递スペースの様子

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最近は中国の大学に入ってから初めての中間テストがありました。テストの結果がまだすべて返却されていないのと、まだ残っているテストもあるのですべて帰ってきてからまた結果報告しようと思います。

 

テストも終わりましたので、この機会に対外経済貿易大学本科1年生がどのような授業を受けているのか時間割に沿って皆さんにご紹介しますね。

 

 现代商务礼仪(現代ビジネスマナー)

この授業では主にビジネスをする場合、そのマナーや常識、世界各国のマナーの常識などを学びます。中国のビジネスマナーを学ぶだけではなく、世界共通のビジネスマナーを学ぶことが目的です。世界共通のビジネスマナーといっても文化、習慣、宗教なども国によって違うので特殊な場合も学んだりします。

成績評価方法はグループで国ごとの礼儀やマナーに関する発表をすることと、個人で自分の国の国際礼儀などについてPPTを作ること、最後に期末テストです。

授業は中国語で行われるのですが、期末テストの時に先生が「漢字を書けない生徒はピンインでかを書いてもいい、または中国語で書けない場合は英語で書いてもいいよ」って言ってたことが衝撃的で今でも覚えています。そんなに難しい授業ではないし、先生も普通全員に単位をあげるといっていたので簡単です。またテストは教材持ち込みOKです。

 

 中国概况(中国プロフィール)

文字通り、中国の全方面に関する知識をさらっと学ぶ授業です。留学生のために開校されている授業で、今後中国で勉強していくにあたって必要な知識を身に着けるためのものだそうです。宿題は毎回あって、一つの章を講義し終わるたびにその章に関する300字程度のレポートを中国語で書きます。成績は中間期末のテストと宿題授業態度などから決まります。テストは教材持ち込み可能です。

 

汉语视听说(中国語スピーキングとリスニング)

中国語を学ぶ授業です。前半の授業では先生が1つの中国映画を持ってきてそれに関する新出単語や文法、物語の流れなどを説明します。後半では教材を使って主にリスニングの授業になります。あとは数コマ漫画を見てその漫画の内容を中国語で説明する練習もします。テストは数コマ漫画を見て中国語で内容を説明するものと、3分間で与えられたテーマについて中国語で発表するというものです。

 

汉语精读(中国語精読)

中国語を学ぶ授業です。教材を使って文法、単語、文を作る練習をします。成績は小テストと中間期末テストで決まります。

 

汉语基础阅读(中国語基礎読解)

中国語を学ぶ授業です。主に中国語の文章を読む練習をします。成績は中間テストと期末テストで決まります。

 

 対外経済貿易大学(UIBE)の本科1年生1学期は必修授業のみになります。2学期から選択授業を履修することが出来ます。またUIBEの留学生本科は2年生までずっと中国語の授業があります。もちろん学期ごとにコマ数は減っていきます。1年生1学期はまだ専門性の授業はなく、2学期から始まります。

 

見てわかるかと思いますが、1年生1学期はそんなに授業も難しくないですし、そんなに忙しくありません。

 

以上、授業紹介でした!! 

 

少しでもUIBEに来る日本人留学生の役に立てればいいなと思います。では今日はこの辺で!

 

 

 

人気沸騰中の映画<我的少年>がかなり残酷な話だった、、、

 お久しぶりです。かなり久しぶりの投稿となりました。最近テスト週間やら学校の活動やら何やらで全然更新できていませんでした。。

 

 先日中国で話題の映画<我的少年>を見てきました。

 

 私個人が中国の映画を見るのが好きで、中国の青春映画、特に高校生の恋愛を描いた映画が大好きです。あの高考(中国のセンター試験のようなもの)と恋愛を絡めた話がたまらない…。なんか映画見に行きたいなーと思っていると、クラスメートが我的少年面白かった!って話してたので、早速ネットで評価を見てみると9.4!!(満点が10)ヒロインはあの有名な周冬雨!(中国の有名な女優)ストーリーを見てみると、やっぱり高考の話が出てくる感じだ…

これは見に行かなければ!!ということで、あまりストーリーをちゃんと理解せずに見ることになりました。

 

私は恋愛映画とばかり思っていたのですが、この映画、バチバチの学校内でのいじめを描いた物語でした。

 

ストーリー自体は面白くて内容も深く、いじめについて深く考えさせられる内容になっていました。ですがやっぱり内容が重たい、、、。

ヒロインの母親がお金を稼ぐために非正規品を作り売りして生計を立てているという設定で、このように中国の影の部分のような一面も描かれていました。(実際に中国にはこのような方がまだ多く存在しているそうです)

 

私はこの映画を見終わった後悲しい気持ちになりましたが、感動すると言っている方も多いです。かなり人気の映画ですので見て損はないと思います。

 

最後に私が個人的に好きな中国の青春映画を挙げておきますね。(笑)

  • 同桌的你
  • 我的少女时代
  • 谁的青春不迷茫
どれもいい映画ですので皆さん機会があればぜひ!!それではまた!!

北京人気世界遺産!!!万里の長城 八达岭长城!!!

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八达岭长城

先週、日本から友達が就職活動が終わり時間も出来たということで北京まで遊びに来てくれました。3日間の北京観光で行ったのは故宮、天安門広場、北京のシリコンバレー中関村、そして最後に万里の長城へ行ってきました!!

紹介ついでに少し説明すると、北京には大きな万里の長城が2か所あります!

1つ目は八达岭长城。(今回私が行った長城) 

この長城はいくつかある万里の長城の中でも一番有名なもので、土日は観光客であふれかえっています。

2つ目は慕田峪长城。この万里の長城も八达岭长城と同じくらいの大きさです。観光客が一つ目に紹介した長城よりは少ないので、人が多いのが苦手な方にはお勧めです!(この万里の長城には去年に1度行きました。)

八达岭长城までの行き方ですが、市内から離れているため結構遠いです。

個人で行って安く済ませようとすると、地下鉄とバスを乗り継いでということになります。

黄土店站という駅から直通公共列車が走っています。しかしこの列車、本数が少ないので気を付けてください!(1時間に1本くらい)

私と友人はこれで痛い目を見ました。(笑)この駅に私と友人は列車発車時刻の30分くらい前についていたのですが、余裕をぶっこいていたため、時間5分前に改札に入ると、もう列車に乗り込むことが出来ず、結局ここからタクシーで行く羽目になってしまいました、、、。タクシー代は2人で100元でした。払えない額ではないですが、正直もったいないです。

 

万里の長城に着いてからは、タクシーで一緒に乗っていた優しい中国のお兄さんが一緒に長城に上ってくれました。チケットの買い方や登り方もわからなかったので、とても助かりました。その場で初めて出会った人と一緒に観光するなんて、正直私が日本にいた20年間では1度も起こりませんでした。まあ私が単にコミュ障だからなのかもしれませんが(笑)

 

ということで、今回は北京世界遺産万里の長城に関する記事でした!

みなさん万里の長城に行かれる際は、時間に余裕をもっていってくださいね。

 

大学でついにサークルの新歓が始まりました!!

 

皆さんこんにちは、お久しぶりです。

 

日本に大学に通われている皆さんからすると当たり前のことだと思うのですが、日本の大学はサークル活動にかなり重きを置いていますよね。サークルの種類の数も豊富で、多くの学生がサークル活動に参加すると思います。

私の大学でも今日やっとサークルの新歓が始まりました。一番初めに思ったことが、この時期にやるんだ、、、。なぜそう思ったかというと、学校が始まったのが9月の上旬なのでもう新学期が始まってから1か月は経っているのです。私の大学は比較的サークル活動に消極的なのか、サークルの新歓が今日の昼の11時半から始まって1時半にはもうほとんどサークルがブースを閉めていました。早い、、それに今日だけって、、、。

サークルの数は大体数えてみると約60個くらい。

 

こちらがそのサークルのリストになります。中国語で書かれてありますが、日本語と同じ名前のものもあります。

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対外経済貿易大学のサークルリスト

 

中国の大学はやはり学業の方を重視しており、サークル活動はそこまで重視されていないのかもしれないです。

ちなみに私は蚂蚁车协という自転車サークルに入りました!

理由は主に2つで、自転車で北京のいろんなところを回るため、北京についてもっと知ることが出来るんじゃないかと思ったのと、サークルの構成員は中国の学生がほとんどらしくたくさんの中国人学生と知り合いになれると思ったからです。

 

またこれからサークル活動についても書いていけたらいいなと思います!

 

ところで、今日のお昼、同じ大学の中国人学生と一緒に食事をしていたのですが、その時にそのサークルの新歓の話になり、対外経済貿易大学はこのサークル新歓のことを、

百团大战(百団体戦)と呼んでいることを知りました。

 

自分の知識不足ですぐには思い浮かばなかったのですが、なんでもこれは日中戦争に起きた中国共産党軍と大日本帝国陸軍の名前からとっていたのです。

 

気になる方はこちらにリンクを貼っておきますので見てみてください。

百団大戦 - Wikipedia

 

この話になった時、友達はこの話はやっぱりやめておこうといってすぐ違う話になりました。

 

単純に疑問なんですが、どうして日中戦争の頃の戦いの名前をサークルの新歓の名前なんかに使うんだろう、、、。

 

気にしてはいませんが、中国の学生と歴史の話をするのはあまりお勧めしません。僕も一度したことがあるのですが、やっぱりお互い良い気もちはしないので。

 

今日はこの辺で、ありがとうございました!

 

中国政府奨学金 part2 書類選考について

今日は中国政府奨学金の書類選考について書こうと思います。

 

他の方も奨学金についてたくさん記事やブログに書いてあると思いますので、私は自分の経験から書こうと思います。

 

まず和文出願者の方ですが、希望大学はみなさん慎重に選んでください。

ホームページにも、「北京や上海の大学は希望が集中するので他の都市も選択肢として考慮してください」というような注意書きがあります。

私は当時そんなの関係ねえ!!と思い、自分が知っている北京上海の超有名大学にのみ、出願しました。

 

第一志望 北京大学

第二志望 清華大学

第三志望 復旦大学

 

周りの人に過去の事例を聞くと、この奨学金に受かった人はほとんど希望のところに行けているとも聞いていました。

 

しかし、結果として私はこの奨学金に合格しましたが、希望していたところには派遣してもらえませんでした。

 

また、和文出願書には希望する大学に通らなかった場合でも留学を希望するのかというところにチェック欄があると思います。

これも皆さん慎重に考えてください。希望する大学に派遣されなかった場合でも留学するのかどうかを。私はこれで当時非常に迷いました。

本当は北京大学に行きたかったのですが、派遣先として決まったのは対外経済貿易大学。最初から希望以外のところなら行かないという選択をしていれば良かったのですが、私は考えがそこまで及ばず、留学先が決まってから再び留学するか辞退するかを悩みました。

こう言ったことで迷わないためにもみなさんはしっかり考えてくださいね。

 

特に近年急激に中国へ留学する方が増え、中国政府奨学金の難易度も上がっていると聞きました。

北京や上海などの大都市にある大学は競争が激しく、希望が通らない場合もあるということを十分に考慮してください。そのため、和文出願書の希望大学を書く欄には、大都市以外の大学も書くことをお勧めします。

 

次は研究計画書ですが、私は主に以下の点に分けて書きました。

 

・なぜ中国に興味を持ったのか

・なぜ留学をする必要があるのか?

・なぜその学問を学びたいのか?

・なぜその大学でなければならないのか?

・将来の目標

 

規定は200字以上なのですが、私はこれらをもとに書くと軽く3000字を超えました。笑

 

HSKは必須の提出書類ではないですが、持っていたら出来るだけ提出することをお勧めします。語学力を証明することによって1年から2年の語学教育を免除してもらえる場合があります。

 

ここから先は本当に私の経験ですが、私は当時ある用事があって日本に一時帰国していました。本当にバタバタとしていて、中国政府奨学金の書類提出締め切りにもしかしたら間に合わないかもしれないという事態に陥りました。

死ぬ思いでなんとか書類全てを揃えて中国からHSKの成績証明書を送ったりと非常に大変でした。

書類準備にはみなさん出来るだけ早めに取り掛かってください!!

私のような思いをしないためにも!!(切実)

 

当時書類選考合格通知をもらった時は本当に嬉しかった。結果が届くのが遅くてもうダメかと思っていたので。

 

次回は面接について書こうと思います!

ありがとうございました!

 

最近留学していて思うこと。

中国の大学に留学しているといろんなバックグラウンドを持った日本人に出会う。

両親、もしくは親のどちらかが中国人、両親は日本人だが家庭の事情で小さい頃から中国に住んでいたなど様々である。

言語習得には家庭環境や生活環境の影響を大きく受ける。

もちろん彼らの中国語は非常に流暢で、中国人からしても話していて外国人とわからないらしい。

実際にハーフの友人が食事会中話していて、中国人にあなたは日本人なの?それとも中国人なの?と聞かれていた。

 

そんな彼は小学5年生の頃両親の仕事の都合で中国に来てそのまま現地の学校に放り込まれたそう。そのまま中学校までを現地の学校で卒業し、高校は中国にあるインターという英語で授業が行われる場所に通った。大学も中国だが英語で全て授業を受けているという。つまり、中国語はペラペラで、英語もかなりできるということだ。

私はそんな人を他にも数人知ってる。

 

私は彼と先日の食事会の帰りに一緒になり、地下鉄で話していて、私は彼に「そんなあなたがすごく羨ましい」と言った。

事実、私からすると喉から手が出るほど羨ましい。幼い頃からそう言った特殊な経験をしていることで外国語という特殊な技能をすでに持っている。もちろん苦労もたくさんあっただろうが大人になってしまえばそんなのは良い思い出になるのではないか?私はごく一般の家庭に生まれ、学生生活の全てを日本で過ごしてきた。とにかく私にはそんな彼らがすごく羨ましかったのだ。

 

すると彼はこのように私に言葉を返した。

「僕はそんなあなたの方が羨ましいです。普通に日本の小学、中学、高校を卒業して普通の日本人がしてきた経験を持っている。僕にはそれがすごく羨ましいです。」

 

彼にどういうことか聞くと、私たち普通の日本で学生生活を送ってきた人は経験したであろう、体育祭や文化祭、遠足、球技大会、修学旅行などの学校のいろんなイベントは中国ではほとんどないのだという。

中国では学生生活において一番に重視されるのは学業であり、受験にあまり必要のないような美術や音楽、体育、学校の行事などは軽視されることが多い。

そう言った理由で、彼は学生時代に色々な楽しい経験をしている私たちが羨ましいのだという。

 

その言葉を聞いた時はなんだか不思議な感情だった。

 

学生時代に楽しい経験をしていることと、学生時代に辛い経験をしているがそのおかげで今は人とは違った能力を持っている。

 

もし自分が人生をやり直すとしてどちらかを選べるのならどちらを選ぶんだろう。